探さなくてもすぐ見つかる佐賀県の温泉

探さなくてもすぐ見つかる佐賀県の温泉

佐賀県と言えば、お笑い芸人のはなわ(塙)さんでしょうか。県のキャッチコピーは「佐賀を探そう」ですし、はなわさんも「これが悲しい性(佐賀)」とネタにしています。実は、県もはなわさんも「選択のパラドックス」を利用しています。人は選択肢が多いほど一つに決められません。その選択肢から外すことで、佐賀を選んでもらう作戦なのです。もちろん、佐賀県の温泉は探さなくてもすぐ見つかりますよ。

■嬉野でうれしくなる洋風の湯

お茶の産地でもある嬉野市は佐賀県の南西部にあります。嬉野温泉(嬉野市)は、「日本三大美肌の湯」の一つです。泉質はナトリウムを含む重曹泉で、古い皮脂や角質を洗い落とします。湯上りのお肌はスベスベです。豆腐を温泉水で煮る「温泉湯豆腐」もとろけます。朝食の定番料理です。嬉野は江戸時代の宿場町ですから、今でも約60軒の温泉旅館が点在します。60軒の中から、お気に入りの1軒を探すのは大変ですよね。お任せください。友人の邸宅でくつろぐようなホスピタリティが自慢の「ハミルトン宇礼志野」はいかがでしょうか。まず外観がオシャレです。洋風建築の中に日本の屋根瓦を採り入れるなど洋と和が調和した佇まいです。ロビーでは美をテーマにした約1000冊のライブラリーと重厚な暖炉、そしてウエルカムスプマンテ(イタリア産スパークリングワイン)が迎えてくれます。甘くて爽やかな口当たりです。心がとろけます。泉質はナトリウム炭酸水素塩塩化物泉ですから、古い皮脂や角質をとろとろにし、ゆで卵のようなツルツルのお肌にしてくれます。女性用大浴場には9種類のブランドが選べるシャンプーバーもあります。客室は「真のくつろぎ」がテーマで、ベッドはシモンズ社製です。夕食は地元の恵みを使用し、食材の美味しさを引き出したイタリアンです。トレコローネ(3つ冠)コースプランは1万7712円~3万4344円(2名利用)です。

■ご恩を贈る古くて新しい湯

JR佐賀駅からバスで約50分、「佐賀の奥座敷」と呼ばれる古湯温泉(佐賀市富士町)に着きます。この温泉は始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を求めて来日した徐福が見つけたとか。歌人であり、精神科医でもある斎藤茂吉が病気療養のために投宿した温泉地ですが、38度のぬる湯は「美人の湯」です。今も15軒の温泉旅館が点在します。おすすめのお宿は「ONCRI(おんくり)」です。「おんくり」とは「恩送り」と書きます。誰かに受けたご恩を誰かに送るという意味です。このお宿では15種類のぬる湯が楽しめます。露天風呂はもちろん、寝湯、打たせ湯、箱蒸し風呂、ジャグジーなどがお肌の疲れを癒します。天然石と天然温泉が新陳代謝を促す「天然砂むし温泉」(1000円)も体験できます。客室は4室限定のソノテラスですね。テラスに設えた隠れ家的なテントが魅力です。開放的なリビングのようなテントで、自然の景色と音色に包まれる時間はとてもラグジュアリーです。夕食は本格和会席とモダン・キュイジーヌ(新フレンチ)がコラボした和洋会席が味わえますよ。イタリアンか和会席を選べる「ソノテラスプラン」は2万2000円~2万8000円(2名利用)です。

■総合芸術の食と出会える湯

嬉野と並び佐賀県を代表する温泉が「武雄温泉」(武雄市武雄町)です。JR博多駅から佐世保行きの特急列車を利用すれば、約1時間で着きます。温泉地のシンボル「楼門」は、東京駅丸の内駅舎を設計した辰野金吾の作です。スタバがある「武雄市図書館」も観光スポットの一つですね。館内にはコーヒーの香りと心地よい音楽が流れ、
とても図書館とは思えません。武雄のお湯には豊臣秀吉や宮本武蔵、吉田松陰など歴史の偉人が浸かったとか。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、もちろん、「美人の湯」です。独特のヌルヌル感がまるで温かい乳液のようです。温泉旅館は十数軒を数えますが、おすすめのお宿は「懐石宿扇屋」ですね。外観は高級和風料亭そのものです。泉質は弱アルカリ単純泉で、保湿と美肌によいお湯です。日帰り入浴(1000円)もできますよ。このお宿の自慢は視覚と味覚を満たす懐石料理です。食事の総合芸術と言っても過言ではありません。もちろん、朝食も懐石料理です。懐石料理を味わうスタンダードプラン(1泊2食付き)は1万9440円(2名利用)です。

■竜宮城のような浸かれない湯

武雄温泉にはまるで竜宮城のような公衆浴場があります。武雄温泉新館も辰野金吾の設計です。朱色と白のコントラストが大正ロマンに誘います。新館は見るだけです。浸かるのは元湯です。元湯は温泉施設の中で、日本最古(明治9年建造)の建造物で、料金は400円。都内の銭湯(460円)よりリーズナブルです。内湯オンリーですが、天井が高く開放感があります。「がばい」とは佐賀弁で「すごい」とか「とても」という意味です。本来は「がばい楽しか」「がばいうれしか」と使います。佐賀県の温泉は、「がばいよか」ですね。

佐賀の温泉施設

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