朝も夏の夜もサービス満点な名古屋の夏祭り

名古屋の朝は喫茶店で始まります。コーヒーを頼むと、もれなくモーニングサービスが付きます。小倉(あん)トーストは定番ですね。そのルーツは一宮市の喫茶店が会議室代わりに利用したビジネスマンにサービスしたゆで卵とナッツです。以来、進化が止まりません。名古屋では喫茶店をサービスで選びます。もちろん、夏祭りもサービスで選びます。だから、でら(とても)楽しいですよ。

■「あっ」と驚く花火のナイトサービス
名古屋城の「金シャチ」はサービスのシンボルです。とにかく、名古屋の人は、「あっ」と驚くことを好みます。「名古屋みなと祭」もその一つです。毎年7月「海の日」(第3月曜日)は名古屋港ガーデンふ頭に約37万人が詰めかけます。もちろん、スターマインやメロディ花火などナイトサービスに期待しているからです。メモリアル花火で「あっ」と驚かせる人も少なくありません。20文字以内のメッセージを読み上げ、花火を打ち上げてくれます。「〇〇さん、ぼくを幸せにしてください」とか、ありでしょうか。協賛金は5号玉が1万円、8号玉が3万円ですから、「はい、喜んで」というお返事がもらえるなら、お安いものですね。花火は午後7時30分から8時20分まで、約3000発が打ちあがります。人ごみを避けたいなら、花火大会観覧クルーズもありますよ。午後7時に名古屋港ポートビルを出航し、午後8時30分に帰航するので、花火を満喫できます。料金は2階デッキが8000円、1階席が6000円です。お申し込みは「なごやんツアー」(名古屋市西区)です。

■名古屋発「コスプレ」と「ビール」
名古屋ならではのお祭りが「世界コスプレサミット」です。毎年8月第一日曜日に「大須コスプレパレード」(大須商店街)と「ナゴヤアニソンフェス」(愛知芸術文化センター)が開催されます。出場チームはフランス、インド、台湾など約40カ国を数えます。なんと主催が外務省、愛知県、名古屋市、後援が経済産業省と観光庁です。チャンピオンシップ(オアシス21)では2人1組のコスプレーヤーが出場し、コスプレの完成度を競いますよ。大須商店街を練り歩くパレードでは代表コスプレーヤーと一般コスプレーヤーがコラボします。コスプレは名古屋が発信するワールドワイドなコンテンツなのです。名古屋市熱田区の国際会議場では毎年8月初旬に「ジャパン・ビアフェスティバル名古屋」を催します。4800円(特性グラス、フード券400円付き)で約150種類のビールが飲み放題です。前売り券(4400円)は前日まで公式ネットやコンビニで販売していますが、限定900名に達すると当日券は販売されません。世界のビールを確実に味わうなら、前売り券ですね。狙い目は開場の午後3時で、この時間帯はフードブースに行列もありません。

■終わり夏夜は城で持つ
名古屋の夏から名古屋城は外せません。毎年8月初旬から中旬まで「名古屋城宵まつり」(午前9時~午後8時30分)が開催されます。チケットは500円ですが、浴衣特割は400円です。門を抜けると「金シャチ」が出迎えてくれますよ。一番のお楽しみは「名古屋城ビアガーデン」(午後4時~8時30分)です。席数650席の大きなビアガーデンですが、午後6時には満席になります。冷えたビールはもちろん、殿様コロッケ(名古屋コーチン入り)や味噌串カツなどナゴヤめしが味わえます。お子様向けの「お遊び処」もあります。イベント会場では盆踊り大会に参加できますよ。尾張名古屋は城で持つですが、終わり夏夜は城で持つですね。

■「どえりゃあ」夏祭り2つ
中区栄の夏を彩る「広小路夏まつり」は、毎年8月第3土曜日と日曜日(午後5時から9時)に開催されます。2日間の人出は約50万人です。50万人と言えば、東京都江東区の人口ですから、どえりゃあ(ものすごい)数ですね。当日は広小路通(栄交差点~伏見交差点)が歩行者天国になり、山車や神輿などが練り歩きます。栄広場では「炎天下ライブ」や「広小路ガールズSHOW」などイベントの特盛です。もちろん、夜店も出ます。「にっぽんど真ん中祭り」はもっとどえりゃあです。3日間の人出はなんと約200万人、名古屋市の全員が総おどりに参加した計算になります。世界一の総おどりに間違いありません。お祭りは中区久屋大通公園をメイン会場に22会場で催されます。メイン会場には無料観覧スペースもありますが、おすすめは全席指定の有料観覧席です。午後7時~9時に行われるファイナルコンテストの料金は4000円です。ど真ん中の席で最高のパフォーマンスが楽しめますよ。

■涼と秋を誘う鵜飼い
名古屋から40分、夏の終わりに鵜飼いはいかがですか。松尾芭蕉は鵜舟を季語に晩夏の寂しさを詠んでいます。鵜飼いと言えば長良川ですが、木曽川は穴場です。鵜匠が手縄を付けた10羽の鵜を巧みに操り、イワナやヤマメなど川魚を獲らせます。夜のかがり火は幻想的ですし、夜の犬山城は壮麗です。涼と秋を誘います。



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