「やっぱ好きなんよ」、大阪府の夏祭り

「やっぱ好きなんよ」、大阪府の夏祭り

私、生まれも育ちも大阪です。ですが、毎日、「たこ焼き」を食べているわけではなく、毎日、「ヒョウ柄」のファッションで攻めているわけでもありません。普通の31歳独身女性です。ほんま、大阪にはええ男がちっともおりません。けど、大阪にはええ夏祭りがようさんあります。

■歴史ある浪速のミスコン「愛染まつり」
大阪の夏は、「三大祭」で始まります。「愛染まつり」「天神祭」「住吉祭」です。愛染さんで始まり、住吉さんで終わることから、「あい(愛)すみ(住)ません」の語源とも言われます。「愛染まつり」は大阪で一番早い夏祭りなので、浴衣に袖を通す「浴衣祭」とも呼ばれています。愛染さんは四天王寺の別院「愛染堂勝簪院」(大阪市天王寺区)で開催される女のお祭りです。女のお祭りと言われる理由は、愛染さんが縁結びにご利益があるからです。聖徳太子は四天王寺を建立する際、施薬院(薬草で人々を救済する施設)を併設しました。その施薬院にお経で説かれた「勝簪夫人」の仏像を安置したことが、愛染堂の始まりです。愛染明王には12の功徳があり、中でも「良縁結び」に絶大なご利益があるとされています。お祭りは毎年6月30日から7月2日に開催されます。宵宮の6月30日は12名の愛染娘を乗せた「宝恵駕籠」が谷町筋をパレードします。7月1日の本祭では「愛染娘愛嬌コンテスト」で、愛染娘12名の特技が披露されます。7月2日の残福では「ミス愛染コンテスト」の結果発表があり、優勝者にティアラが授与されます。いわゆる、浪速のミスコンです。屋台は境内から地下鉄四天王寺前夕陽ヶ丘駅まで約300店が出店します。もちろん、たこ焼きとお好み焼きは鉄板です。なお、2018年から規模が縮小しています。

■船渡御と奉納花火で魅せる「天神祭」
大阪天満宮の「天神祭」は、東京の「神田祭」、京都の「祇園祭」に並ぶ日本の三大祭です。ご祭神とする菅原道真公の命日にちなみ、毎年7月24日(宵宮)と25日(本宮)に開催されます。天神祭の目的は、大阪の繁栄を菅原道真公に見ていただき、さらなる繁栄を見守ってもらうことです。陸渡御と船渡御はメインイベントです。陸渡御では船渡御の乗場まで、催太鼓を先頭に約3000人と天神さまの使いの牛が練り歩きます。船渡御では神輿を乗せた奉安船や催太鼓船が天神橋から大川を上ります。奉拝船(協賛団体など)や供奉船(芸能人など)は飛翔橋から下り、ご祭神を迎えます。舞台船が定位置で能を奉納し、どんどこ船が鉦や太鼓を打ち鳴らしてお祭りを盛り上げますよ。クライマックスは午後7時から毛馬桜之宮公園で打ちあがる奉納花火です。大川沿いには約150万人の見物客が集まるので、とても混雑します。屋台は大川沿いと天神橋筋商店街に出店します。おすすめはJR天満駅から天神橋筋商店街を南に下るコースです。屋台を目的に花火を観る場所まで移動します。浴衣姿では疲れますね。でも、ご安心ください。商店街には喫茶店もあるので、休みながら歩けます。

■穢れを大和川で清める「住吉祭」
その昔、住吉大社のある場所は、「住吉津」という港でした。大阪の内陸部にありながら、「航海の守り神」とされているのはそのためです。伊邪那岐命(イザナギノミコト)は亡き妻に逢うため、黄泉の国に渡ります。その際、憑りついた穢れ(けがれ)を海の中で清めたことから、住吉で祀られます。それ以来、住吉大社は「お払いの神様」「海の神様」として崇敬されてきました。この住吉大社で毎年夏に行うお祭りが「住吉祭」です。毎年「海の日」(7月第3月曜日)に神輿洗神事、7月30日と31日に「夏越祓神事・例大祭」、8月1日に「渡御祭・宮祭・荒和大祓神事」が行われます。「神輿洗神事」は、住吉大社から住吉公園まで神輿を担いで巡行します。「夏越祓神事」は、夏越女と稚児が和歌を詠みながら茅の輪(ちのわ)をくぐる儀式です。「渡御祭」は、住吉祭のクライマックスです。神霊を神輿に遷し、御旅所のある堺の宿院頓宮まで総勢1200名の行列を作り、街道を巡行します。そして、神輿が大阪市と堺市を隔てる大和川に入り、勇壮に練り回します。神輿が住吉大社を出発するのは午後1時過ぎ、屋台が開くのは午後5時ですから、時間があります。私のおすすめは路面電車に乗ることですね。「姫松」で下車すると、そこは大阪のセレブが集う帝塚山(高級住宅地)です。駅前のカフェ「ポアール」で一休みしましょう。ケーキの値段はお高めですが、味はお値段以上です。夜店が開く頃には、境内が家族連れやカップルで賑わいます。

■「夏祭」でもう一つの大阪を発見
その他にも、毎年「七夕の日」にLEDを光源とする「いのり星」で大川(天満橋~北浜)にリアルな天の川を再現する天の川プロジェクトなど大阪ならではのイベントに出会えます。「夏祭り」を切り口にすると、もう一つの大阪を発見できますよ。



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